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| carry date | 1998年11月24日 |
| judge date | 1998年11月25日 |
| auction date | 1998年11月26日 |
| 出展分類 | 点数 |
|---|---|
| シクラメン | 178 |
| 洋ラン | 103 |
| ポインセチア | 107 |
| シャコバサボテン | 71 |
| その他 | 171 |
| 総合計 | 630 |
|
第20回全国鉢花共進会が、日本一の花き鉢物市場である豊明地方卸売市場で盛大に開催されましたことは誠に意義深く思います。また、この共進会にあたり生産者を始め関係された方々のご尽力により盛大に開催されましたことに心からお祝い申し上げます。 本共進会は、「全国の鉢花栽培技術の改善と品質の向上、及び消費宣伝によって花き園芸の振興に寄与すること」を目的にしていますが、審査員一同その主旨を十分念頭に置き慎重に審査いたしました。 以下、審査員を代表して審査の概要及び結果をご報告申し上げます。 1 出品点数 総出品点数は630点で、その内訳は洋ラン103点、シクラメン178点、ポインセチア107点、シャコバサボテン71点、その他171点でした。 2 審査方法 審査は、東海農政局及び北海道から熊本県までの1道14県の行政、試験研究関係者19名と、流通、小売、中卸、市場関係者10名の計29名で、審査基準に基づき商品性を重点に置き、合議によって厳正に実施しました。審査は、洋ラン、シクラメン及びその他の部門の3班に分かれて行い、各班から上位3点を持ち寄り全審査員で最優秀大賞候補を選定しました。 3 審査結果 最優秀大賞には、愛知県の松浦清太郎氏が出品したファレノプシス‘シロ’(10号鉢)を推薦しました。また、これに続く金賞67点、銀賞105点、奨励賞12点、アイデア賞2点、努力賞1点を推薦しました。 4 審査講評 今年は春以降の曇天や夏期の高温、さらに9〜10月の寡日照と天候不順続きでした。また、台風5号から始まって3回の台風が日本国中をくまなく吹き荒れ、鉢花にとっては痛い大きな足跡を残しました。その結果、品質の低下や生産量の減少も心配されましたが、出品物は全体的に品質が優れ、生産者の栽培技術の高さが表れておりました。また、全体に病害虫に侵されたものや鉢の汚れたものも少なく、出品に関する基本的な注意点が守られ、全体的に良い印象を受けました。 最優秀大賞に選定したファレノプシス‘シロ’(10号鉢)は、今年の天候不順にも係わらず、花は平に開きシワもなく、リップの色も良く、しかもボリュウム感があり高品質のものでした。また、寄せ植え技術も卓越しており鉢とのバランスもよく、非常に商品性の高いものでした。次席のシクラメン(10号鉢)は天候不順の影響がみられなく十分に作り込んであり、これからの季節にぴったり商品として高く評価されました。 以下、審査の過程でいくつかの気がついた点をとりまとめましたので、今後の技術改善並びに共進会への取り組みの参考にしていただきたいと思います。 (1)シクラメン 今年は冬から秋までシクラメンにとっては栽培が難しい年で、特に9〜10月の寡日照と高温の影響を直接受けたものと思われますが、開花が遅れ出品点数が少なく残念でした。また、出品されたものの中には花立ちが少なく、鉢毎のバラツキもいつもに比べ大きかったように感じられました。この他、複色系品種’ピアス’、’ビクトリア’の発色が鉢毎で大きくばらついたため、個々の品質は良いのに全体のイメージを落としているものが見られました。 このような天候不順で栽培が難しい年にも係わらず出品された多くのものは、花色については鮮明であり、葉や株が良くしまっているものも多く見られました。 (2)洋ラン 9〜10月の寡日照と高温の影響でシンビジウム、デンドロビウムに品質低下が多く見られ、また出品点数は昨年に比べ半減しました。ファレノプシスについては、出品点数は少ないけれども天候不順の影響はあまり見られず、高品質なものが多く出品されていました。 シンビジウムは花数が少なく、花色が薄いものが見られました。また、葉が傷んでいるものも多く台風の影響を一番大きく受けていました。また、デンドロビウムは総じて高品質でしたが、下位節に花が着かなく全体にボリュウム感のないものも一部見られました。ファレノプシスは高品質の出品物が多く出品されていましたが、寄せ植え技術の格差が大きく今後のさらなる仕上げ技術の研鑽をお願いします。 (3)その他 シクラメン、洋ラン以外のすべての鉢花を対象としましたが、天候不順の影響を受けてポインセチア、シャコバサボテン、コニファー類に品質低下の影響が見られました。 ポインセチアについては9〜10月の寡日照で従来より多くわい化剤を利用したのが原因と思われますが、苞が縮れたり、小さいものも見られました。しかし、全体的には生産者の栽培技術に対する研鑽が如実に現れており、品種、仕立て方、鉢サイズなど工夫したものが多く出品されていました。 シャコバサボテンは天候不順の影響が一番見られた品目でした。シェード時期の夜温が高く推移したのが影響して、花付きが不揃いだったり、また寡日照の影響で柔らかいものが多く見られ、従来に比べ栽培が難しい年ではなかったかと思われました。 コニファー類についてはガーデニングブームで非常に需要が多く、生産量も増えています。また、品質的にも良いものが多く出品されていましたが、一部出品されたものの中には十分作り込んでいないものが見られましたので、今後良品生産に努めてください。しかし、年々12月出荷が減少していますが、クリスマスに向かって需要が多くなる品目ですので、生産量の増加を期待します。 実付きのもの、球根もの、花壇苗ものは出品が少なかったのですが、天候不順の影響をあまり受けなく品質の良いものが出品されていました。しかし、一部で薬剤散布などの葉の汚れが見られましたので注意してほしいと思われました。 以上、審査の概要と今後の生産への要望についてとりまとめました。今後、皆様方が品質向上と消費需要の拡大のために一層ご精進されることを期待します。 平成10年11月25日 審査長 愛知県農業総合試験場花き研究所長 早川岩夫 |